たかたの貝図鑑を作ろう!

 10月29日(土)岩手県立野外活動センターで”たかたの貝図鑑を作ろう!”を開催しました!

 

本企画は、地域の現状を知り、地域のことを考えたり、興味を持ってもらうことを目的に実施。今回は”貝”をテーマに、岩手県水産技術センターの寺本沙也加さんを講師に迎え、貝の魅力や市内で見ることのできる貝について学びました。

 

貝と言われて、みなさんはどんな貝を思い浮かべますか?

ホタテ、牡蠣、サザエなどおいしい貝、砂浜の名前も知らない小さくて可愛い貝。

さて、たかたではどんな貝が見られるのでしょうか。

今回は貝好きな親子を14名が参加。

子どもたちは始まる前から並べられた貝に興味津々👀

今回は実際に貝の標本作りや海岸での観察を体験しながら、楽しく地域の環境に触れていきます。

 

◆貝の標本を作ってみよう!

 まずは座学の時間⏰

みなさんは陸前高田に、

鳥羽源蔵さん(とばげんぞう)、千葉蘭児さん(ちばらんじ)、戸羽親雄さん(とばちかお)という貝類学者がいることをご存じでしょうか?

このお三方は名前のついた貝があるほど、貝の研究者の中ではとても有名な方々。地元にこんなにすごい方がいるのはとても誇らしいですよね!

 

座学の後半はいよいよ標本作りに挑戦!

実際に寺本さんが小学生時代に作成したという貴重な標本を参考に、標本を作成するうえで不可欠な情報や同定のコツなど、途中で簡単な実験を交えつつ丁寧に教えていただきました。

 


事前に用意した貝の中から気になるものを選び、配布された貝下敷きを見ながら種類を判別。

①貝の名前

②採った場所

③採った日

④採った人の名前 をラベルに記載していきます📝

 

実際に資料と実物を見比べてみると、色や形はよく似ているけど突起の形が少しだけ違うなど判別がとても難しいんです。

 

”これは似てるけどちょっと違う…これかなぁ…”と子どもたちは下敷きとにらめっこして、時には貝図鑑を使いながら一生懸命貝の同定を行っていました。

 

その姿はまさに研究者!

将来が楽しみですね(*^^*) 


◆貝を探してみよう☆

後半は実際に貝を探しに大野海岸へ。

なんと今回の貝下敷きの貝にはレア度で点数が書かれており、見つけた貝の合計点を競う”貝探しゲーム”を行いました!

なんと優勝者にはプレゼントが!?

みんなで砂浜に落ちている小さい貝拾ったり、ふるいを使ったりしながら時間いっぱい必死で探しました👀

 

貝を見つけては

「先生!これは~?」「この貝なに~?」

と大声で先生を呼び、下敷きと見比べながら詳しく教えてもらっていましたよ📣

 

大野海岸は貝の摩耗が激しく、ちょっと難易度が高かったですがみんな貝探しを楽しんでいたようです。 


最後は記念撮影!みんないい顔してますね👍

この中から未来の貝類学者が生まれるかも!?みなさんこうご期待ですよ(*‘∀‘)

 

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今回は座学からのフィールドワークで学びがたくさんの楽しい講座となりました!

貝の標本を作るという貴重な体験に、みなさんからも「子どもたちがさらに貝殻に興味を持った」「標本づくりが楽しかった!」と感想をいただいています。

子どもたちはもちろん、お母さん方も真剣に同定を行ったり、貝を探す姿が印象的でしたよ☆

 

こうやって地域の環境や生き物たちに触れてみるのもいいですよね!

今回の講座をきっかけにお家でも標本作りにチャレンジしてくれると嬉しいです。

みなさんも海岸で貝を探してみてはいかがでしょうか?