みんなの学校2022~学ぶ門には福来る~

 

 

 

2月5日(土)6日(日)の2日間、陸前高田市民文化会館で「みんなの学校2022~学ぶ門には福来る~」が行われました。

 
みんなの学校は、市民がつくる「まちづくり活動の学び舎」

日ごろから地域課題の解決に取り組むNPOの様々なまちづくり活動を広く市民に知ってもらい、活動への参加や人と人とがつながるきっかけを生むことを目的に開催しています。

  

 

今回は市内NPOのほか、たかたの教科書プロジェクトによる地元学の講座も加わり全6講座。 

スマホ講座からものづくり、体操に空き家の相談会まで、本物の学校のように色々なことが学べる2日間となりました。

 

○2月5日(土)1限目:「簡単!スマホ講座」

 

トップバッターは一般社団法人トナリノ。

「地域の相棒」と合言葉に、広報物の作成や商品開発・販売などの営業活動、企画や事務局運営サポートなど、相棒として様々なサポートしています。

 

今回は”スマホってなに?””スマホでできることって?”など、今さら聞けないスマホの基礎の基礎をやさしく教えていただきました!

 

スマホと言っても、iPhoneやアンドロイド、らくらくフォンなどいろいろ種類があり、機種によって使い方も違うんですよね。

みなさん自分のスマホを操作し、時にはメモを取りながら一生懸命にお話を聞いていました。

 

 

ネット検索の仕方や写真の撮り方など、1回操作してみることで自信につながりますよね!

わからないところがあっても、各テーブルのスタッフさんがやさしく教えてくれるのでみなさん安心して操作できたようです。

参加者の方からは「今まで怖くて使ってなかったけど、便利な機能があることを知った」などの声もあり、まさに学びの時間となりました!

○2月5日(土)2限目:「消しゴムハンコでオリジナルエコバックを作ろう」

 2時限目の講師は、NPO法人きらりんきっず。

  

今回は気軽に取り組めるSDGsとしてオリジナルのエコバック作りに挑戦!

 

SDGsって最近よく耳にするけど、いまいちピンとこないですよね。

そこで団体が実際に取り組んでいるSDGsの活動とともに、SDGsについて学びました。

将来的には海の生き物よりプラスチックごみの方が多くなり、お寿司のネタがほとんど食べれなくなるかも!?という話には、「えー!」とみなさんとても驚いていました。

 

エコバック作りでは、可愛い絵柄からおしゃれなものまで好きなスタンプを選んでペタペタ。模造紙に試してみたり、色を変えてみたりしながらそれぞれ素敵なエコバックが完成しました☆ぜひお買い物の際に使ってくださいね! 

未来の子どもたちのために。私たちが今できることをひとつずつ始めていきましょう(^^)

○2月5日(土)3限目:「米崎果樹栽培史」

3時限目はたかたの教科書プロジェクトによる地元学の講座。

今回は教科書に掲載予定の項目を一足先に紹介!

プロジェクトに参加する平出さんを講師に、米崎産のフルーツたちの知られざる面白さに迫りました。

 

米崎の果樹栽培の歴史は明治初期。

気仙大工たちが持ち帰った”梨”を植えたことが始まりだとか…

始まりはりんごじゃなかったんですね(◎_◎)

特に

吉田勘之助(仙果園初代)

熊谷福松(神田葡萄園初代)

棟梁 金野圓作

の3人が米崎の果樹栽培に大きく貢献しているそうで、今でも想いが引き継がれていることになんだかグッときますよね。

 

他にも普門寺との関わりや米崎りんごがカツオ漁船の土産物として人気があった!?など、面白いお話をたくさん教えていただきました!

住んでいてもまだまだ知らないことがたくさん!

みなさんからも”初めて知った””地元のことが知れてよかった”などとても満足していただけたようです。

もっと地域のことが知りたい、調べてみたいという方はぜひ教科書プロジェクトに参加してみてはいかがでしょうか?

○2月6日(日)1限目:「誰でも簡単!和紙と布で作る木札チャーム」

 2日目の1時限目はNPO法人まぁむたかた。

 

今回は一閑張の手法を使った木札チャームづくりを体験。

一閑張とは、日本の伝統工芸のひとつでザルやカゴなどに和紙を貼り、柿渋(かきしぶ)を塗り重ねたもののこと。柿渋が使っているうちに味わい深い色に変わっていくそうです。

 

それぞれ自分の好きな紐を選び、木札に百人一首が書かれた和紙を貼って、柿渋をぬりぬり。

塗っただけでも、なんだか和風小物のいい感じの雰囲気が出ていましたよ。

作業中は同じテーブル内で教え合ったりしながら、少しの間ですが参加者同士の交流もできたようです。

 

途中ビーズに紐がなかなか通らないアクシデントもありましたが、みなさんなれた手つきで紐や小物を縫い付け、おしゃれな木札チャームの完成!

普段なかなかできない体験に「とても楽しかった」とみなさん満足いただけたようです。

 

○2月6日(日)2限目:「う“~!ジワジワ効く~…今から備える百歳体操」

 2時限目の講師は、NPO法人りくカフェ。

陸前高田の人々の健康な心身を作るため、介護予防・食育を中心とした活動を行っています。

 

今回は百歳体操を体験。

丈夫な足腰、健康な身体づくりのため地域のサロンなどでよく行われているこの体操ですが、高齢者がやるんでしょ?なんて思っていませんか。

侮るなかれ、反動をつけずゆっくりと動作することで身体にジワジワと効いてくるんです。

マスクの着用で普段より負荷がかかっていたかも。

みなさん「けっこうキツイかも~」といいながら、しっかり最後までやりきりました!

 

継続は力なり。

いつまでも元気でいるためには、運動も栄養のある食事も続けることが大切ですね。

 

○2月6日(日)3限目:「【相続・遺品整理・家財整理・解体】この機会にあなたの空き家について一緒に考えてみませんか?」

最後の講師を務めたのは、NPO法人高田暮舎。

移住者への相談やフォロー、空き家バンクの運営、情報発信などを行いながら移住定住を通じたまちづくりに取り組んでいます。

 

今回は空き家の現状と対策についてのお話のほか、一歩踏み込んだ”相続・遺品整理・解体”などについても詳しく教えていただきました。

 

地域でもよく耳にする空き家の問題。

いざとなってから動き出すと、所有者を遡ったり、ものを処理するのにお金がかかったりといろいろと大変なんだとか。

そうならないためにも、事前に手続きや整理をしておくことが大事とのこと。

日頃からきちんと管理をしておくことで、その後の活用にもつながりますよね!

 

 

参加者のみなさんも実際の相談内容や事例を見ることで、自身や身近なケースと比較ができ、より自分事として考えることができたようです。

まだ先と思っていても、早めに相談してみるのがいいかもしれないですね!

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2日間にわたって開催した「みんなの学校2022~学ぶ門には福来る~」。

今回の開催にあたっては会場の換気や消毒の徹底など、講師や参加者のみなさまにもご協力いただき、無事に全講座を終えることができました。

コロナ禍の中ではありましたが、多くの方にご参加いただき、みなさんの学びへの意欲に圧倒された2日間となりました!

 

当日はみなさんの学ぼうとする真剣な眼差し、そして楽しそうな姿見られました。

「もっと地域のことを学びたい」という声も聞こえてきました。

実際に活動を体験して「また参加したい。」という声もたくさん聞こえてきました。

 

そうなんです。

地域にはまだまだ知らないことがたくさんあるんです。

地域を元気にしたいと活動している人がたくさんいるんです。

ぜひ、今回をきっかけに地域や団体の活動に参加してみてはいかがでしょうか?

きっとまた新たな出会いがありますよ(^^)

みんなで地域をもっともっと元気にしていきましょう!